徹底抗戦

頭が良くて人間臭い人。他人を見下してる感が行間から感じられなくもないが。それはこちらの引け目か?

だけど、別に今のままの憲法でも構わない。自衛隊があるのに憲法九条があるのと同じことだ。違和感があろうが、それで世の中が落ち着くのであれば、特に騒ぎたてる意味はないとは思う。

徹底抗戦(集英社文庫)P40

「そんな夢みたいな話」と多くの人は言う。「そんな話より現実のほうが大事だ」という気持ちもわかる。今、この瞬間にも大量の人が飢えや貧困に苦しんでいる。そんなご時世に宇宙? なに言ってんの? という批判をたくさん受けた。今でも受ける。だが、私は思う。人は、パンだけを食べて生きているにあらず。夢を食って生きているのだ。

徹底抗戦(集英社文庫)P172

とても合理的であろうとする人だなというのが感想です。でも反面「わかっちゃいるけどやめられない」面も。こういうこと言ったら反感があるだろうとかそういうのをわかっていても、自分の信念のためなら言っちゃう人。そういう面で明け透けのない人だなぁと。だから浅薄と深遠が同居している感じ。

ライブドア事件のあらましが記述してあった項は主語がどの文節にかかっているのかがわからなくていまいち理解できなかった。電車に揺られながらの読書だったので、紙に図示でもしながらネットで調べながら読み進めていったら理解も増したかな?法律で解釈されるべき部分は判断しかねるけれど、それ以外の部分においてはやはり検察の恣意的なものがあっただろうことは賛同できますね。

徹底抗戦 (集英社文庫)
堀江 貴文
集英社 (2010-10-20)
売り上げランキング: 253627