リアル・スティール

TOHOシネマズで。
各種ロボットの動きは見事で全然違和感もなくとても魅力的だった。ゼウスとかミダスとかって神の名前だよね。名前からして強そう。ノイジー・ボーイの「極悪男子」は笑ったしマックス(ダコタ・ゴヨ)の「ロボット」Tシャツはいいね。親日っぷりも日本人としては嬉しいよね。試合前にマックスが冷静にATOMの調整をしているのにチャーリー(ヒュー・ジャックマン)が緊張からか多弁になってるのも微笑ましかった。

でも総じてすべてが中途半端な感じ。
シャドーが、1) ATOMの正面じゃなくても動作すること、2) 鏡面対称だったりそうじゃなかったりすること、 3)シンクロ度にかなりばらつきがあること、にかなり違和感あった。この世界観の根幹だよね?中途半端じゃない? そこに引っ張られて感情移入できなかった。
それにベリー(エヴァンジェリン・リリー)はチャーリーがよそでつくってきた子供を何の逡巡もなく受け入れられるものなの?
あまりに全てがトントン拍子でうまくいっちゃうので引っかかりのないまま終わっちゃった感じ。泣けるとのウワサで心理的ハードルが上がっちゃったからだろうか?
田舎チンピラの復讐エピソードとかを省いて親子の絆の深まりやATOMの勝ち抜きに説得力をもたせる描写があったほうが好きだなー。ま、そういう映画じゃないってことだろうけどね。